釜炒り茶とは?

 釜炒り茶は、収穫後の生の葉を熱い釜で炒る製法のお茶です。主に宮崎県北部を中心に、近隣の県で作られています。

直火釜で炒ることから香ばしい香りとすっきりとした味わいが特徴です。

一般的に日本で多く生産される緑茶は、摘採後の生の葉を蒸して作る製法のお茶、煎茶などです。

釜炒り茶の国内生産量は、日本茶全体の極わずかで希少なお茶です。

世界の生産量を見ると、1位の中国では釜炒り緑茶が製造・飲用されています。中国から海外に輸出される多くの緑茶は釜炒り製です。

 

なぜ日本では蒸し製のお茶が飲まれているのか?

煎茶などの蒸し製の緑茶はうまみがあり、出汁などの旨み文化がある日本ではそういった味のものが好まれます。

逆に釜炒り茶は、味がすっきりしているため、濃厚な味のパスタやハンバーグなどの洋食、中華料理によく合います。また、飽食過食気味の胃袋の方には、ミネラル含まれる体にやさしい、カフェイン少なめの釜炒り茶がおススメです。

 

どんなお菓子と相性がよいの?

チーズ系菓子、バター菓子、クッキー、チョコ、ナッツ、ドライフルーツ、ラスク、漬物、せんべいなどが合います。

 


★さらに日本の釜炒り茶や地方茶について知りたい方は下記の論文等をご覧ください。

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日本の釜炒り茶についてまとめられています。
釜炒り茶について論文修士rd-kskn-rn_008_005.pdf
PDFファイル 766.6 KB
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九州・四国地方の茶文化についてまとめられています。
九州.四国地方の茶文化の多様性ー製法を中心にー.pdf
PDFファイル 2.0 MB